2025/10/29
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「使い終わったカイロを捨てるのがもったいない!再利用できないの?」
「有効期限を過ぎた使い捨てカイロって何かに利用できる?」
そんな疑問をお持ちの方に向け、当記事では使い捨てカイロの再利用法をご紹介します。
再利用する際の注意点も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
使い捨てカイロには鉄粉、水、保水材、塩類、活性炭が入っており、各成分の特長を活かした方法で再利用できます。
具体的には、除湿剤、消臭剤、土壌改良剤、水槽の水質浄化という4つの方法で再利用が可能です。
| 再利用法 | 利用手順 |
|---|---|
| 除湿剤 | 完全に冷ましてから十分に乾燥させ、袋に入れた状態で設置 |
| 消臭剤 | 完全に冷ましてから十分に乾燥させ、袋に入れた状態で設置 (中身だけ小皿に移して設置しても可) |
| 土壌改良剤 | 中身をろ過して乾燥させてから土に混ぜる |
| 水槽の水質浄化 | 中身をろ過して乾燥させてから水槽に入れる |
※電子レンジ・オーブンでの乾燥は不可(火災・金属粉のリスクがあるため)
※使い捨てカイロの中身や仕組みについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
では、それぞれの再利用法について解説します。
鉄粉、活性炭、バーミキュライトには湿気を吸収する効果があります。
使い終わったカイロを冷まして中身を乾燥させた後、靴箱やクローゼットの中に置いておけば、除湿剤として再利用できます。
梅雨の時期など、湿度が高くなるシーズンの活用がおすすめです。
活性炭には、におい成分を吸着して消臭する効果があります。
そのため、使い捨てカイロは靴箱やお部屋、冷蔵庫の消臭剤として再利用が可能です。
除湿剤として再利用する場合と同じく、中身を冷まして乾燥させてから、消臭したい場所に入れてください。
消臭したい場所が広い場合は、使い捨てカイロの中身を小皿などに開封してから置くと良いでしょう。
なお、除湿剤や消臭剤として使用して、不織布の劣化やベタつきが見られたり、効果が感じられなくなった場合は、処分してください。
※自衛隊もYouTubeで「使い捨てカイロはブーツや冷蔵庫の消臭に使える」として紹介しています。
バーミキュライトは蛇腹状の隙間に水や空気を通しやすく、土の水分を保ったり、排水性を良くする働きがあるほか、鉄粉は土壌に鉄分を補給してくれます。
その働きを活かせば、土壌改良剤として再利用が可能です。
用土10Lに対し小さじ1〜2程度の少量ずつ混ぜ、段階的に増量していきましょう。
園芸やガーデニング、畑仕事をされている方は、使い捨てカイロを再利用してみてはいかがでしょうか。
ただし、使い捨てカイロには塩分が含まれるため、そのまま土に混ぜると植物や作物が枯れる恐れがあります。
さらに土壌の水はけが悪くなり、酸素の通り道がなくなることもあります。
使い捨てカイロを土壌改良剤として再利用する際は、中身をろ過して塩分を取り除き、乾燥させてから土に混ぜてください。
■ろ過する手順
・コーヒーフィルターを2枚重ねにして、使い捨てカイロの中身を入れる
・150~200ccの水をゆっくりと全体に注いでろ過する
■土壌改良剤として再利用する場合の注意点
・すべての使い捨てカイロが土壌改良剤として使えるわけではない
・カイロのパッケージに「使用後の中身は土壌改良剤として使用できます」と書かれている場合のみ再利用可
鉄粉には浄水作用があり、水に入れると二価鉄イオンが発生して臭いやヘドロの発生を抑えられることがあります。
ただし、前述のとおり、使い捨てカイロには塩分が含まれるため、淡水魚や水草に悪影響を及ぼすかもしれません。
水質浄化に利用する際は、土壌改良剤として利用する場合と同じ手順でろ過して、塩分を除去してください。
ろ過した中身を乾燥させ、水槽用のメディアバッグ(目の細かいネット袋)に移して水槽に入れましょう。
使い捨てカイロは、高温多湿を避けて保管しましょう。
温度や湿度が高い場所で保管していると、細菌やカビが繁殖する恐れがあるためです。
適切な温度で保管されていないカイロは、使用時に十分に温まらなかったり、再利用しても期待した効果が得られない場合があります。
再利用できないカイロは、お住まいの地域のルールに従って処分しましょう。
カイロの捨て方には全国共通のルールがないため、お住まいの市町村のホームページなどでご確認ください。