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記念品の熨斗(のし)の種類と書き方!表書き・贈り主の記載例も解説

2025/9/12

カテゴリー:ノベルティの豆知識

記念品の熨斗(のし)の種類と書き方!表書き・贈り主の記載例も解説

「記念品にどんな熨斗(のし)をつければ良いか知りたい」
「熨斗(のし)紙の書き方がわからない」
という方のために、熨斗(のし)の種類や選び方を画像付きでわかりやすく解説します!

周年記念品・開店記念品・卒業記念品など、用途別に熨斗(のし)紙の表書きと贈り主の記載例も紹介しています。

熨斗(のし)とは?

熨斗(のし)とは贈り物に添える飾りの一つで、お祝いの気持ちを表すための伝統的なマナーです。
もともとはアワビを薄く伸ばして乾燥させた「熨斗鮑(のしあわび)」が由来で、長寿や繁栄を願う縁起物として贈答品に添えられていました。

現在では、熨斗鮑の代わりに熨斗(のし)紙を使うのが一般的です。
お祝い事の贈り物、ビジネスやフォーマルな場面での贈答品に用いられ、相手への敬意や感謝の気持ちを形にする手段として定着しています。

熨斗(のし)紙の4つの要素

現在、贈答などに使われている熨斗(のし)紙は、以下の4要素から成っています。

熨斗紙の要素と名称

1.熨斗(のし)
熨斗(のし)紙の右上に印刷されている小さな飾りです。
「これは慶事(祝い事)の贈り物です」という意味があります。

2.水引(みずひき)
熨斗(のし)紙の中央にある紐状の飾りです。
贈り物の目的に応じて色・本数・結び方が異なります。

3.表書き(おもてがき)
熨斗(のし)紙の上段中央に書く文字です。
「創立十周年記念」「祝 定年退職」「卒業記念品」など、贈り物の目的を伝えます。

4.贈り主の名前
熨斗(のし)紙の下段中央に書く差出人の名前です。

熨斗(のし)紙の水引の種類と用途

熨斗(のし)紙の水引にはさまざまな種類があり、贈り物の用途に合わせて選びます。
間違った水引を使うと失礼に当たることがあるため、注意が必要です。

水引の結び方と用途

水引の主な結び方と用途をまとめました。
記念品の熨斗(のし)には、紅白の「蝶結び」「結び切り」「あわじ結び」のいずれかを使います。
社内向けの記念品やイベントで大量配布する粗品などには「赤棒」を使う場合もあります。

種類特徴主な特徴
蝶結び
蝶結び
・何度も結び直せる結び方
・「何度繰り返されても良いこと」に使う
出産祝い、入学・卒業祝い、進学・就職祝い、昇進・就任祝い、退職祝い、創業記念品、開店・開業祝い、お中元、お歳暮、お年賀など
結び切り
結び切り
・一度結ぶとほどけない結び方
・「一度きりが良いこと」「繰り返したくないこと」に使う
結婚祝い(結婚退職祝い)、入籍・婚約祝い、病気見舞い、快気祝い、退院祝いなど
あわじ結び
あわじ結び
・一度結ぶとほどけない結び方
・「今回限りが良いこと」「末永く続いて欲しいこと」に使う
・関西で広く用いられる
結婚祝い、結婚内祝い、快気祝い、長寿祝い(還暦・古希など)、新築祝い、開店・開業祝いなど
結び切り(黒白)
結び切り(白黒)
・弔事用 香典返し(志)、法要・法事のお返し(粗供養)、弔問返礼品(会葬御礼)、偲ぶ会・お別れ会での記念品など
赤棒
赤棒
・印刷された簡易水引
・主に簡易な贈り物や大量配布用の品に使われる
イベント配布用景品、キャンペーン粗品、来場記念品、社内配布用の記念品(周年記念・創立記念など)、展示会での配布物など

水引の色

水引の色には紅白・金銀・黒白・黄白などがあります。
記念品の水引の色は、紅白金銀が一般的です。

紅白は出産祝い・入学祝い・イベント記念品など幅広いお祝いに使われ、金銀は結婚祝い・企業間の贈答・表彰など格式の高いシーンに適しています。
黒白や黄白の水引は弔事用であり、記念品には使用しません。

水引の本数

水引の本数にも意味があり、慶事には奇数(5本・7本・10本)が基本です。
奇数は「割り切れない=縁が切れない」という意味を持ち、長く続く関係や幸福を願う場面にふさわしいとされています。
※水引10本は「5本(奇数)×2組」と考えられ、大切な慶事に使われます。

【水引の本数と色の使い分け(例)】
・5本の紅白:一般的な記念品、イベント参加記念品、社内表彰記念品など
・7本の紅白・金銀:特別な表彰記念品、長年の功労記念品、企業間の贈答記念品
・10本の紅白・金銀(結び切り):結婚に関する記念品(引き出物など)、格式の高い節目の贈答(創業○周年記念など企業間での正式な贈り物)

熨斗(のし)紙の表書き・贈り主の書き方

熨斗(のし)紙は、上段に「表書き」、下段に「贈り主」を書きます。
以下の点に注意し、形式を守ることで、相手に対する誠意と丁寧さが伝わります。

熨斗紙の書き方一例
熨斗紙の書き方一例

表書きの書き方と注意点

表書きの書き方に関する注意点は、以下の3点です。

・自筆の場合は毛筆で書くのが正式とされており、万年筆やボールペンの使用は避ける
・文字が熨斗(のし)や水引にかからないように、中央やや上にバランス良く書く
・表書きの文字サイズは、贈り主よりも大きめに書くと見栄えが良く、正式な印象になる

表書きの書き方良い例と悪い例
表書きの書き方良い例と悪い例

贈り主の書き方と注意点

贈り主の書き方と注意点は、以下の通りです。

・略称は使わず、フルネームや正式名称を記載する
(例)「(株)〇〇」→「株式会社〇〇」
・ローマ字表記の会社名などは、カタカナで書くのが一般的
(例)「AB Co., Ltd.」→「エービー株式会社」
・社名と個人名を記載する場合は、右に社名、左に個人名を並べて書く
・連名の場合、年齢や地位が高い人を右側に書き、差がない場合は五十音順で右から並べる
・夫婦で連名にする場合は、男性が右、女性が左とするのが一般的
・4名以上など人数が多い場合は、「〇〇一同」などとまとめて記載する

贈り主の書き方
贈り主の書き方
贈り主の書き方

熨斗(のし)紙の用途別記載例

記念品を渡すシーンに合わせた表書きと贈り主の記載例をご紹介します。

周年記念・創立記念

周年記念・創立記念の熨斗紙一例
周年記念・創立記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び

■表書き
・自社の記念品:「記念品」「〇周年記念」「設立◯周年記念」「〇周年御礼」「創立〇周年記念」「創立記念」「創業〇周年記念」
・他社へ贈る記念品:「祝 創立記念」「祝 御創立○周年」「御創立○周年記念」

開店記念・開業記念

開店記念・開業記念の熨斗紙一例
開店記念・開業記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び

■表書き
・自店の開店記念品:「開店記念」「御挨拶」「開業記念」「開店祝い」「開業祝い」「開院祝い」
・開業主へ贈る記念品:「祝 御開店」「御開業御祝」「祈 御発展」

竣工記念

竣工記念の熨斗紙一例
竣工記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び

■表書き
・自社の竣工記念品:「竣工記念品」「竣工記念」「竣工御礼」
・施工主へ贈る記念品:「竣工御祝」「祝 御竣工」「祝 竣工記念」

卒園記念・卒業記念・卒団記念

卒園記念・卒業記念・卒団記念の熨斗紙一例
卒園記念・卒業記念・卒団記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び

■表書き
・園児や生徒に贈る記念品:「卒業記念品」「卒園記念品」「祝 御卒業」「祝 御卒園」「記念品」
・先生に贈る記念品:「御礼」

勤続記念

勤続記念の熨斗紙一例
勤続記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び

■表書き
・「勤続○周年記念」「永年勤続記念」「祝 勤続○年」「御祝」「御勤続御祝」

退職記念

退職記念の熨斗紙一例
退職記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び

■表書き
・定年退職:「御礼」「御退職記念」「祝 定年御退職」「感謝」「謹呈」など
・定年退職以外:「御礼」「感謝」 
・結婚退職:「御祝」※水引は紅白結び切り

社内表彰記念など

社内表彰記念の熨斗紙一例
社内表彰記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び

■表書き
・「御祝」「御礼」「表彰記念」「祝 表彰」「〇〇賞 記念」

成約記念

成約記念の熨斗紙一例
成約記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び/紅白あわじ結び

■表書き
・「記念品」「成約記念」「成約記念品」「御成約御礼」「祝 御成約」など

来場記念(展示会やイベント等)

来場記念の熨斗紙一例
来場記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白蝶結び/赤棒

■表書き
・「来場記念」「記念品」「粗品」「感謝」など

結婚記念

結婚記念の熨斗紙一例
結婚記念の熨斗紙一例

■水引
・紅白結び切り/紅白あわじ結び

■表書き
・結婚する方に贈る記念品:「御結婚御祝」「祝 御結婚」「寿」「御祝」
・内祝いや引き出物:「寿」「内祝」「御礼」「感謝」

熨斗(のし)紙の巻き方|内熨斗と外熨斗

熨斗(のし)紙の巻き方には、「内熨斗(うちのし)」と「外熨斗(そとのし)」の2種類があります。
厳密な決まりはありませんが、贈る目的や状況に応じて使い分けます。

■内熨斗(うちのし)
内熨斗

贈り物に直接熨斗(のし)紙をかけ、その上から包装紙で包む方法です。
熨斗(のし)紙が外から見えないため、控えめで丁寧な印象になります。
記念品を郵送・宅配する場合や、仰々しさを出したくない場合に適しています。

■外熨斗(そとのし)
外熨斗

贈り物を包装した上から熨斗(のし)紙をかける方法です。
熨斗(のし)紙が見えるため、贈り物の目的や表書きが一目で伝わりやすいのが特徴です。
店舗での手渡しやイベント会場での配布など、相手に直接贈る場面でよく使われます。

記念品の熨斗(のし)紙に関するQ&A

最後に、まとまった数の記念品を用意する際の、熨斗(のし)紙に関する疑問にお答えします。

記念品製作の業者に熨斗(のし)紙も依頼できる?

多くの記念品業者では熨斗(のし)紙の印刷・包装まで対応可能です。
名入れノベルティや記念品の製作を行う業者では、表書き・贈り主の入れ方や熨斗(のし)紙の巻き方が選択できるなど、柔軟に対応しています。

熨斗(のし)紙のオプション費用はどのくらいかかる?

業者や内容によって異なりますが、「印刷・熨斗巻き」で1個50円前後、「印刷・熨斗巻き・包装」で1個150円前後というケースが多いようです。
数量が多い場合は割引になることもあります。
見積もり時から希望を伝え、詳細を確認しておくと安心です。

熨斗(のし)紙をつけられないものはある?

マグカップ・タンブラー・時計・写真立てなど、箱入りのグッズは熨斗(のし)巻きが可能なケースがほとんどです。
サイズの小さいグッズや箱入りでないグッズは熨斗(のし)巻きができないものもあります。

ボールペンなど筆記用具には、熨斗(のし)袋や熨斗(のし)箱が用意されています。
※一部、袋や箱に入れられないぼ―ルペンもあるので個別にご確認ください。

ボールペンの熨斗袋と熨斗箱
ボールペンの熨斗袋と熨斗箱

タオルなど袋入りの商品は、熨斗(のし)紙を巻いてから袋に入れる対応が可能な場合もあります。
※詳細は発注先の業者にお問い合わせください。

タオルの熨斗紙

まとめ

記念品に添える熨斗(のし)は、感謝や敬意を伝えるために大切なものです。
熨斗(のし)紙の水引は、繰り返し祝いたいことには「蝶結び」、一度きりの節目には「結び切り」「あわじ結び」が適しています。
一般的な記念品の水引は紅白の5本または7本、婚礼関係や企業間の正式な贈答の場合は紅白または金銀の10本です。

表書きは用途に合った言葉を中央上に書き、贈り主の名前は正式名称で記載します。
社名入りや連名の場合は、並び順など表記のルールにも注意しましょう。

大切な記念品に正しく熨斗(のし)紙がつけられるよう、当記事が少しでもお役に立てば幸いです。

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