目立つファンサうちわを作るポイント

2024/2/29

カテゴリー:デザイナーが教える、うちわデザインのコツ

カラーパレットのイメージ

イベントやコンサートを盛り上げるために欠かせないうちわ。
うちわに目をとめてもらったり、ファンサをもらったりするために、「とにかく目立つうちわを用意したい」という方は多いでしょう。
そこで、本記事ではコンサート会場などで目立つうちわについて解説します。
うちわの配色や文字の入れ方で悩んでいる方はぜひ参考にしてください!

うちわで目立つ配色とは

うちわを目立たせるには、配色を考える必要があります。
薄暗い会場や照明の当たらない場所でも目立つ配色の基本は、明るい色×暗い色の組み合わせです。
色のコントラストや濃淡をハッキリさせることで、遠くからでも目にとまりやすくなるからです。

では、具体的にどんな配色が目立つのか見ていきましょう。

最も目立つ配色は「黒うちわ×蛍光黄色」

応援うちわの王道2選はズバリ、次の配色です!

黒うちわ × 蛍光黄色
黒うちわ × 蛍光ピンク

黒と蛍光黄色のうちわ

黒と蛍光ピンクのうちわ

イベントやコンサートで最も目立つのは黒×蛍光黄色、次が黒×蛍光ピンクというのが定説。
うちわ自体は黒が大定番で、マットな質感のうちわだと文字が際立つようです。
実際、コンサートではこの配色のうちわが目立っており、ファンサをもらいやすいというコメントも多く見かけます。

黒うちわには黄色・ピンク以外にも、推しのメンバーカラーや自分の好みでオレンジ・黄緑・水色などを組み合わせても良いでしょう。
いずれも、蛍光色や明度・彩度の高い色味にするとコントラストが強まって目立ちますよ。

黒と黄緑のうちわ

黒と水色のうちわ

色には「反対色」(色彩・彩度・明度が反対の色)という考え方があります。
下の画像を「色相環(しきそうかん)」と呼びますが、色相環だと4~5色離れた色が反対色です。
たとえば、赤の場合は右に4~5色離れると緑と青っぽい緑、左に4~5色離れると紺と水色っぽい青があります。
これが赤の反対色です。

また、色相環で反対側に位置する色を補色と言います。
たとえば、赤と水色はお互いに補色の関係にあるということです。

反対色や補色はお互いの色を目立たせる効果がある(特に補色)とされる一方、色味の近いカラー同士を組み合わせると目立たなくなってしまいます。

下の画像も参考に、黒うちわと文字の配色を考えてみてください。

色相環

「黄色うちわ×黒文字」もおすすめ

黒うちわ以外では、黄色のうちわに黒文字を入れるのもおすすめ!
黄色いうちわ自体が良く目立ちますし、字も読みやすいです。
手作りするなら黄色の反射蛍光シートを使うと、照明が客席に当たった時によく目立ちますよ。

黄色と黒のうちわ

黄色以外のメンバーカラーのうちわにする場合も、「蛍光色を選ぶ」「黒文字などコントラストの強い配色にする」を意識しましょう。

うちわの文字を目立たせるには

配色とともに大切なのは、うちわの文字を読みやすく目立たせることです。
パッと文字が読めると、リアクションしてもらえる確率も高まります。

ここからは、読みやすい字体や文字入れのポイントを解説します。

基本は太文字&ゴシック体

遠くからでもよく目立って読みやすいのは、太文字のゴシック体です。
定番のフォントは「角ゴシック体」「丸ゴシック体」「創英角ポップ」「ポップ体」などです。

フォントのイメージ

これらのフォントは切り抜きもしやすいので、自作するにもおすすめ。
丸みのあるフォントや細字のフォントは切り抜きにくかったり、文字がつぶれてしまったりすることも。
細字のフォントは遠くからの視認性が低く、読みにくくなります。

(細いフォントと太いフォントの比較)
細いフォントと太ゴシックの比較

ゴシック体以外でも、見やすくてかわいいフォントやユニークなフォントはいろいろあります。とにかく太字のフォントを選びましょう。

文字数は少なめにしてフォントサイズを大きくすると、見た瞬間に内容が伝わりやすくなります。
がんばっていろいろ盛り込みすぎるとゴチャついてしまうので、見やすさを重視しましょう!

名前やメッセージに使う漢字の画数が多い場合は、ひらがなやローマ字にするとスッキリ読みやすくなりますよ。

縁取りで文字を際立たせる

文字をクッキリと読みやすくするには、縁取りが効果的です!
定番は、白の縁取りや白抜きにする組み合わせ。

白の縁取りをしたピンクの文字

明るい色同士、または明るい色と暗い色・無彩色を組み合わせるのもおすすめです。
一方、文字に同系色2色や暗い色2色を使うのは、ボンヤリ見えてしまうのでNGです。

黒うちわの場合は、白や黄色などの明るい色をひとつ取り入れると字がよく目立ちます。

文字2色使いの例

文字を2色使いで縁取りをする場合、目立つ配色例は次の組み合わせです。

① 黒うちわ×蛍光ピンク×蛍光黄色
黒と蛍光ピンクと蛍光黄色のうちわ

② 黄色うちわ×蛍光ピンク×黒
黄色と蛍光ピンクと黒のうちわ

③ 黒うちわ×白×オレンジ
黒と白とオレンジのうちわ

④ 黒うちわ×青×蛍光黄色
黒と青と蛍光黄色のうちわ

⑤ 黒うちわ×蛍光黄色×蛍光緑
黒と蛍光黄色と蛍光黄緑のうちわ

⑥ ピンクうちわ×黒×白
ピンクと黒と白のうちわ

⑦ 黒うちわ×緑×白
黒と緑と白のうちわ

⑧ 黒うちわ×紫×白
黒と紫と白のうちわ

文字3色使いの例

「カラーで個性を出したい」「派手にしたい」「かわいくしたい」という場合は、文字3色使いも考えてみましょう!
おすすめの配色例は、次の通りです。

① 黒うちわ×蛍光ピンク×白×蛍光黄色
黒と蛍光ピンクと白と黄色のうちわ

② 黒うちわ×蛍光黄色×蛍光ピンク×白
黒と蛍光黄色と蛍光ピンクと白のうちわ

③ 黒うちわ×蛍光緑×蛍光ピンク×白
黒と蛍光緑と蛍光ピンクと白のうちわ

④ 黒うちわ×オレンジ×白×黒
黒とオレンジと白と黒のうちわ

⑤ 黒うちわ×水色×白×赤
黒と水色と白と赤のうちわ

⑥ 黒うちわ×紫×白×黄色
黒と紫と白と黄色のうちわ

装飾でうちわを目立たせる

配色にこだわるだけでなく、イラストや写真、シールなどを貼るのもおすすめです。
メンバーがお気に入りのモチーフを取り入れたり、メンバーカラーで飾りつけたりするとアピールになりますよ。
ユニークさやかわいさでうちわが目立てば、ファンサをもらえる確率が高まるかも!
ただし、文字が読みにくくならないよう、バランスを考えてデコりましょう。

装飾で目立たせたうちわ

ちなみに、ホログラムなど暗黙の了解でNGとされている装飾もあるので要注意です。
グループやコンサートによってうちわのルールが異なるので、事前に確認しておくと安心ですね。
しっかり目立つお気に入りのうちわで、イベントやコンサートを楽しんでください!

推しの名前をファンサうちわに入れる

ファンサうちわを目立たせるには、文字の配色・うちわの装飾にこだわるだけでなく、必ず推しの名前を入れましょう。
名前を入れるとステージ上から気付きやすくなるため、ファンサをもらえる確率が上がるかもしれません。

うちわを目立たせるための工夫をして、ぜひファンサをゲットしましょう!

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