フォント(文字)の使い方〈文字はメリハリがポイント!〉

2023/7/31

カテゴリー:デザイナーが教える、うちわデザインのコツ

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うちわを広告として伝わりやすいデザインにするための応用編としてフォントの使い分けがあります。
使用用途によって見やすくなったり、イメージしていたものに近づけることができます。
また、カラーリングと組み合わせてフォントの使い分けをするとより一層目を引くうちわデザインになります。

代表的なフォントでは「ゴシック体」と「明朝体」があり、その他POP体や楷書体等たくさんの種類のフォントがあります。

ゴシック体は角張った字体で縦と横の太さが同じなので力強い印象を与えます。
プレゼンなど大きな会場等で見せる場合は見えやすいようにゴシック体を使うのが基本です。
明朝体は横線が細く、縦線が太く、柔らかい印象を与えます。
長時間見ていても疲れにくいので新聞や雑誌の縦書き等読み物として良く使われています。
中国の明の時代に様式化された書体とされています。
POP体はカジュアルなデザインや軽さを出すのに向いています。
楷書体は案内状や和の雰囲気を出すのに向いています。
それぞれ違った味わいがありますので見比べてみましょう。

ゴシック体

  • 力強い印象を与えます
  • 大きな会場でのプレゼン等でも活用されています

明朝体

  • 柔らかい印象を与えます
  • 新聞や雑誌の縦書きの読み物でよく使用されています

POP体

  • 軽い印象を与えます
  • カジュアルなデザインに向いています

楷書体

  • 和風の印象を与えます
  • 案内状やお品書きに向いています

色合いに合わせたフォントの使い分けをしてみました。
比べてみると細いフォントは高級感、太いフォントは安さ感が出ていると思います。

自分の好みではなく文字でイメージが伝わるかを考える

数多く存在するフォントの中からお気に入りを見つけて個性があるデザインにするのもおもしろいですが、
その一方で慣れていない人にとっては読みづらいこともあります。
その点、ゴシック体や明朝体は長く使われており、どんな方にも読みやすいため雑誌や広告でもよく使われてます。
基本的に広告としては色合いと同じように、企業やお店に合ったフォントを使用するのをおすすめします。

扇子は購入するけれど、うちわを購入すると言う人はあまりいないかもしれません。
よく見ると持ち歩いているうちわは広告の入ったものが多いですよね。
うちわは運んでもらえるという強みがあり、いろんなところでいろんな人の目に触れる可能性があります。
そこでうちわを広告として伝わりやすいデザインにするためのコツをお伝えします。

「伝えたい事=目立たせる部分」という事を意識する

伝えたい事を明確にし、文字量を少なく明確にしたとしても実際制作してみると、
上手くレイアウトできないことはよくあります。そんな時はメリハリを上手く使うことによって見やすく伝わりやすい
うちわ広告になります。具体的には文字の大小や色の明暗・飾り文字やフォント等でメリハリをつけます。

これはこれで伝わるうちわ広告ですがここで一番伝えたい事は「メニューが全品50%OFFになった」なので
そこを一番目立たせてあげましょう。もっとメリハリをつけてわかりやすいうちわにしたものが下記です。

一番最初に目に入ってくるのは「50%OFF」だと思います。
上記のデザインを見比べると文字の大小をつけただけですごく印象が変わりました。

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